ゴルフの練習をする場所といえばゴルフ練習場がありますが、毎日のように通うのは難しいでしょう。ゴルフの練習のなかには自宅でもできる練習があります。ゴルフは練習すればするほど身について上達できますので、自宅でも積極的に練習していきましょう。

今回は自宅でできるゴルフの練習方法をスイングやパターなどポイント別で紹介していきます。またおすすめの練習道具も紹介していきますので、自宅でもしっかりゴルフ練習をしたいという方はぜひ参考にしてみてください。

自宅でできるゴルフの練習方法3選

自宅でできるゴルフの練習方法を練習する内容に分けて3つご紹介します。

練習方法 1. スイング

ゴルフクラブを実際に持ってのフルスイングでの練習は庭のような広い場所がなければなかなか難しいですが、実はタオルを使えば部屋の中でもスイング練習はできます。飛距離を伸ばすスイングをするためにはクラブのシャフトをしならせることが大切ですが、スイングで力みすぎず瞬間的に力を入れるポイントを身につける練習がタオルでできます。

まず長さが1メートルくらいのタオルを用意しましょう。マフラータオルがあればそちらがおすすめです。タオルの先端をゴムで縛って丸くます。あとは普段スイングするときのようにタオルを構えて、力を入れずにゆっくりとタオルをあげていきます。上げ切ってタオルの縛った部分が背中に当たったら、あとは一気に振り切りましょう。

振り切った後にタオルが首に巻きつくくらい振ってください。普段ボールがある場所をしっかりイメージして、その部分の速度が1番早くなるように意識するのがポイントです。

もし自宅でゴルフクラブを持ってフルスイングできるような場所があるのであれば、ゴルフクラブを2本持って行う素振り練習もおすすめです。2本持って行う素振りをするときは、まずゴルフクラブ2本を持って重ねて握りましょう。両足をしっかり地面につけた状態で、肩から肩までクラブをゆっくり10往復振ってください。

このとき空間の広さに不安がある場合は、通常よりも短くクラブを持って素振りしても構いません。あとはフォームが乱れないように意識しながら、徐々にスピードをあげて10往復ずつ素振りを行いましょう。

練習方法 2. パター

どれだけ飛距離が出せてもパターが思うようにできなければ、よいスコアを出すことはできません。そこで10円玉を使って、正しいパターのフォームを身につける練習をしましょう。この練習方法は上田桃子プロも練習している方法です。

まずパターの背面の窪んでいる部分に10円玉を置きます。あとは10円玉が落ちないようにパターのスイングを練習するだけです。たったこれだけの練習方法ですが、正しいスイングのフォームが身につきます。もしクラブを上げてボールに当てるまでの間に10円玉が落ちてしまうようなら、体を使ってパターを動かせていないため、落とさなくなるまで繰り返し練習してみましょう。

またパターのクラブのインパクトを改善させるなら、ティッシュの箱を使った練習がおすすめです。まずティッシュの箱を床に置きます。傷がつかないようにカーペットの上で行いましょう。普段ボールを置く位置にティッシュ箱の辺が短い方がクラブに当たるように置き、いつもどおりにインパクトしてください。

このとき箱がまっすぐ動けばクラブがまっすぐインパクトしている証拠です。右や左に動いてしまった場合、フェイスが開いていたり閉じているということになります。ご自分の癖が目に見えてわかるので、この方法でインパクトを改善させましょう。

練習方法 3. アプローチ

ゴルフボールを使って室内で練習すると、壁や室内にある物に当たってしまって危険です。そこで室内でアプローチの練習をする際におすすめなのが、ゴルフ練習ようのウレタンボールです。これなら万が一ガラスに当たってしまっても、割れる心配がありません。10〜20ヤードくらい飛ばすイメージのスイングで、肩と腕のみを使って練習してください。アプローチ練習のときは体重移動をさせず、体の軸がブレないようにするのがポイントです。

またアプローチのフォームを身につけるためには、振り幅を変えながらのスイング練習を行いましょう。クラブをいつものフォームで持ちます。あとは時計の針の位置で、7時〜5時、8時〜4時、9時〜3時と振り幅を分けながらスイングしていきましょう。それぞれの振り幅で、どのようにボールを飛ばすのかをイメージすることが大切です。

7時〜5時幅のときはグリーン周りからの転がし、8時〜4時幅のときは20〜30ヤード程度のピッチアンドラン、9時〜3時幅のときは高さを出すアプローチをイメージしてください。ただ闇雲に素振りをしていても意味がありませんから、しっかりイメージしながら行う習慣をつけましょう。

自宅でゴルフの練習ができるおすすめ器具

パット練習

練習器具がなくても自宅でできるゴルフ練習はありますが、練習器具があるとより効率的に練習できますし、できる練習の種類も増えます。おすすめの器具を紹介するので、ぜひ自宅での練習に取り入れてみてください。

自宅用練習器具 1. パターマット

パターマットは自宅でできるゴルフ練習器具のなかでも定番のアイテムで、さまざまな種類のマットが出ています。より実戦でも活きる効果的な練習をするなら、グリーンの速度を変えることができるマット・スライスやフックラインを再現することができるマットがおすすめです。またレールがついたマットなら、ボールをまっすぐ転がす練習もできます。そのほかにも課題に合わせて最適なマットがありますから、まずはご自分のパターでの課題を明確にしましょう。長さもさまざまで1.5mくらいのものから5mくらいのものまでありますから、自宅のスペースと相談しながら決めましょう。防音効果があるパターマットもあります。マンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、騒音対策も踏まえてマットを選びましょう。

自宅用練習器具 2. ネット

ネットも自宅でゴルフ練習をするときに定番の練習器具の一つです。ネットを購入するときは、まずネットを設置できるスペースを考えましょう。自宅に庭など広いスペースがあるのであれば、いつでもすぐに練習できる据え置き型のネットがおすすめです。庭はあるけど見た目が気になるという方や庭に十分なスペースがないという方は、折り畳みタイプを選んでください。庭がなく室内で練習するという場合も、折り畳みネットがおすすめです。折り畳みタイプもサイズはさまざまですが、選ぶときは折り畳んだときのサイズもしっかり確かめてから購入しましょう。

ドライバーを使ってフルスイングで練習したいという場合は、広めのネットがおすすめです。室内でドライバーを使った練習は難しいですが、高さのあるネットを選ぶことでアプローチの練習が可能になります。どんな練習をするのかも考えて選びましょう。また屋外で使用する場合は、固定できるペグがついたネットが安心です。

自宅用練習器具 3. スイング練習器具

自宅に十分なスペースがなくてもしっかりスイング練習をしたいという方におすすめなのが、スイング練習用の器具です。スイング練習用の器具の中には60〜70センチ程度の長さのものもあり、狭いスペースでも場所を気にせず練習することができます。また実際のクラブと異なり柔らかい素材でできたものもあるので、万が一壁や室内の物に当たってしまっても安心です。

素振り用・ショット用があり、それぞれ種類も豊富ですので、スイング練習する場所を想定して選びましょう。またスイングの課題を考えて、それを克服できるような器具を選ぶのもおすすめです。

自宅ではできない練習は?

大きな庭があれば自宅でもフルスイングでドライバー練習をすることができますが、庭に十分な広さがなかったり、室内でしか練習ができない場合は難しいでしょう。また実際にコースに出たときを想定しての練習は、なかなか自宅ですることができません。そんな練習をしたいという方におすすめなのが、ゴルフのシミュレーション施設です。シミュレーション施設ではご自分がしたい練習に合わせて最適な練習ができますし、コースを想定した練習も可能です。シミュレーションシステムのなかには実際のコースを体感できるものもありますから、より臨場感のある練習ができます。しっかりゴルフの練習がしたいけれど打ちっぱなしに通う時間はなかなか取れないという方でも、シミュレーション施設なら街中にあるので仕事帰りに立ち寄ることも可能です。よりゴルフを上達させたいという方は、ぜひシュミレーション施設での練習も取り入れてみましょう。

自宅でコツコツ練習することがゴルフ上達への鍵

ゴルフを上達させたいと思っても、なかなか時間が取れずにいるという方は多いのではないでしょうか。そんな方でも自宅での練習方法を取り入れれば、いつでも空いた時間に練習できます。まずは器具を使わない練習から始めてみるのもよいでしょう。器具を購入して練習するときは、どんな練習がしたいのか、またご自分の課題は何かを考えて選んでみてください。自宅ではできない練習を思いっきりしたい、コースに出ているのと同じ感覚で練習したいという方は、ゴルフシミュレーション施設での練習も検討してみましょう。